マーケティングにストーリーを

ウェブ担がウェブマーケティングについて思うこと

ボルボはあなたを守ります。

センセーショナルなCMで話題となったボルボ

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ブラディングのセミナーや、本などを読んでいるとよく出てくるのが、

ブランドの代名詞のような言葉

その1つに、

ボルボ=安全

ということが説明で使われます。

 

北欧が生んだブランドの1つとして、あまりにも有名なボルボ

確かに、そんなボルボについて、「ボルボは安全な車」と思う方も多いのではないでしょうか?

私自身、その公式に当てはまっている1人です。

 

こうした消費者の方の頭の中に、深くイメージが残っていくことこそ、ブランディングの真骨頂ではないかと思います。

 

ボルボ→安全

安全な車は?→ボルボ

 

 

思うに、

ボルボと聞いて、安全な車となることが第一ステージで、

安全な車は?と聞かれて、ボルボと答える人が多くなり、定着するとすると、第二ステーにもクリアしたような感じがあり、

この両方向が消費者の意識、イメージの中に定着するとブランディングは成功したといえるのではないでしょうか。

 

ボルボといえば、箱型でシンプルでありながらデザインに優れた車であり、

エステートワゴンは日本でも人気を博しました。

このようにボルボはよくブランディングの成功例として例えられるブランドですが、

このようなブランド形成はどのようにして生まれたのでしょうか?

 

一つには、単に広告や広報活動が生んだものではなく、

モノづくりメーカー、自動車メーカーとして、

そのモノづくり、製品開発の軸に安全性を追求をおいていることに他ならないと思います。

 

例えば、ボルボは、業界に先立って、1959年に3点式シートベルトを開発、搭載しています。

企業全体として安全な車を作りたい。

車という便利でありながらも、常に危険と隣り合わせになるものに対し、

その危険性を認識し、安全を提供することを使命としてきた歴史が、人々に安全な車であるイメージを植え続けてきたのでしょう。

 

その企業姿勢に対し、広告や広報が後押しをするわけですが、

中でも人々の記憶に残る驚きを与えた広告が、

ボルボの車の落下試験の広告ではないでしょうか?

 

車の落下試験

 

 

車を高い場所から落下させ、車自体の強靭さをアピールするこのような広告展開は、消費者の心の中に、そこまでして安全にこだわるブランドなのだ、また自信があるんだと印象付けたことは、ブランドを形成させる大きな役目になっていることだと思います。

 

派手な広告のみで、いい点ばかりを主張してもだめ

開発姿勢など、企業ミッションの軸にしっかりとしたものがあること。

そしてそのうえで、それらを如実に伝えていく広告手法、PR手法があって、

消費者のマインドに響くブランドが出来上がるのだと思います。

 

ボルボでいうと、

確かにボルボはボディ剛性や安全装備において、業界をリードする安全性がある。

シンプルなデザインは訪欧テイストで、そういった質実剛健的なスタイルも、飾らないボルボのイメージを形成する一助となり、イメージも普及していったのではないでしょうか?

そのうえで、センセーショナルなCMで深い印象を残す。

このようなしっかりした設計がブランドの輪郭を作り、歴史も合わさって、イメージが定着していったのだと思います。

 

すばらしきボルボ

 

高くて乗れませんが、愛すべきブランドの1つです。